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タイヤ空気充填作業時の事故
長かった猛暑も終わり、涼しくなってきたかと思えばあっという間に寒くなってきて冬の気配がしてきました。
降雪地域ではすでにタイヤ履き替えシーズンに入っています。
その他の地域でもそろそろシーズンインですね。
そんなタイヤ交換が多くなるこの時期に気を付けて頂きたいのが、空気充填作業です。
「たかが空気でしょ」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、トラックタイヤが破裂した時の破壊力は凄まじいものです。
乗用車タイヤでも破裂すると床に置いたタイヤホイールが空中に弾け飛ぶほどの威力があります。
JATMA(日本自動車タイヤ協会)の報告によりますと、2024年空気充填作業及び補充作業時に発生した事故件数は22件となっており、直近3年間で最多件数となっています。
そのうち人的被害が発生した件数は8件(36%)こちらも直近3年間で最多件数となってしまっています。
幸い死亡者は発生しなかったものの、重症者が5名報告されています。
また、重症を負った全員が「経験年数3年以上」という状況から不慣れな作業が生んだ事故ではないことが分かります。
上記の表にありますように、「空気充填特別教育」の受講は22件中15件(68%)となっており受講しないまま作業を行っていた作業者が3割もいたことを示しています。
「安全囲い」も同様で設置件数は15件(68%)にとどまっています。
「減圧器の設置」も含めこれら3点は法令で定められた事項であることを忘れてはいけません。
法令をしっかり守っていただき、エアー充填事故がゼロになることを当社は願っています。