いよいよ平成の終わりが近づいてきました。
　5月1日に、皇太子殿下が天皇陛下に即位される一方で、今上陛下が上皇陛下になられます。

　ところで意外な事を知りました。天皇にならなくても、上皇になれるという事です。
　鎌倉時代の皇族の守貞親王は天皇にはなれませんでしたが、後堀川天皇から上皇の位が贈られました。そして守貞親王は上皇として院政を行いました。
　室町時代の貞成親王も天皇にならずに上皇になりました。

　江戸時代の尊号一件は、その前例を使って、光格天皇が父親を上皇にしようとした話です。
　(今回は、この話は触れない事にします)

　ところで上皇は「太上天皇」の略です。太上天皇という称号は、中国で皇帝を生前退位した皇帝に送られる称号「太上皇」に由来するそうです。

　歴史を見てみますと、意外な事がわかりますので面白いですね。