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プランバナン遺跡

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 プランバナン遺跡といえば、ボルブドゥール遺跡と並ぶ世界遺産で、ヒンズー寺院だった所です。
 ボルブドゥール遺跡と同じインドネシアのジョグジャカルタにあります。
 プランバナン遺跡は、西暦900年前後にできたと言われ、ボルブドゥール遺跡よりも100年後になります。
 さて、塔の中にはシヴァ、ブラフマンなどのヒンズーの神々の像が祀られていました。塔の周辺の彫刻も綺麗でした。

 仏教とヒンズーの王国があったといえば、宗教対立が起こっても不思議ではなさそうですが、実際には宗教対立は起こりませんでした。それどころか仏教とヒンズーが融合した文化が生まれました。
 日本でも聖徳太子の時代、神道の物部氏、仏教の蘇我氏とが争うがありましたが、宗教対立を利用した権力闘争にすぎず、その後、神仏習合が起こり、神道と仏教が融合した文化になりました。同じですね。

 元々、仏教は、ヒンズーの中から生まれた宗教です。
 仏教側の立場では、釈迦が菩提樹の下で悟りを開いた後、誰にも説法しなかった事から、ヒンズーの神・ブラフマーが現われて「早く説法しなさい」と勧められたとなっています。
 ブラフマーは仏教では梵天と呼ばれ、仏教の守護神になっています。仏教の起源は、ヒンズー教なので、仏教でもヒンズー教の教えや習慣などが引き継がれている事があります。一例を挙げますと輪廻転生49日があります。。

 ヒンズー教は仏教の根っこと考えれば、ヒンズー教と仏教の融合があっても不思議ではないですね。
 現在のインドネシアはイスラム教が大半を占めています。しかし、プランバカン遺跡ができた時代のヒンズーと仏教の融合が受け継がれた地域があります。
 バリ島です。バリ島の人はヒンズー教を信じていますが、仏教との融合のため、インドのヒンズー教と区別して、バリ・ヒンズーとも呼ばれています。

 遺跡を通して宗教や歴史の話が垣間見えると面白いですね。

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