Blog

兵庫県政150周年。廃藩置県前にできた兵庫県。

ブログ

 先日、神戸ルミナリエを見に行きました。 東遊園地に兵庫県政150周年の電飾と、兵庫県のマスコット「はばタン」がいました。
 150年前といえば1868年(明治元年)です。兵庫県は、廃藩置県が行われる前に設置された県になります。

 1868年1月(旧暦)、神戸で事件が起こりました。神戸事件(神戸版・生麦事件)です。
 怒り狂った欧米列強は神戸の町を占拠しました。この時、明治政府から事件の解決のために派遣されたのが伊藤博文でした。
 伊藤博文は留学経験があったため、英語が話せたため、交渉役として抜擢されました。
 そして外国事務を司る役所・兵庫役所が設置されました。その直後、兵庫鎮台という旧幕府領を管轄する役所が設置されました。兵庫県庁の前身です。

 神戸事件発生時、新政府(明治政府)と幕府が両方混在していた時代でした。まだ外国には明治政府が政権を握った事を公表していませんでした。
 伊藤博文は、新政府を説明した上で、事件の収束をはかりました。

 同年2月(旧暦)、神戸周辺の幕府領や旗本領を管轄するため、兵庫鎮台改め兵庫裁判所(現在の裁判所とは機能が異なります)が設置されました。
 同年5月(旧暦)、兵庫裁判所から「兵庫県」という役所の名前になりました。大阪・京都のように兵庫府にならなかったのはなぜなのか。調べてみましたが、わかりませんでした。この時、神戸事件を解決した伊藤博文が、初代兵庫県知事に任命されました。

 今は「兵庫県」といえば、県を指す言葉ですが、当時は役所も指す言葉だったんですね。

 廃藩置県が行われる前に設置された県といえば、兵庫県以外にも日田県(現・大分県日田市)があります。天領水で有名な日田です。
 他にも色々あります。廃藩置県が行われる前から、旧幕府領は県になっていたりしていたのですね。
 

Share

Category

Archive

Recent posts