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幻の酒造米・神力。兵庫県たつの市御津町
2月23日、御津町を散策していますと「日本農業の先駆者 神力翁 丸尾重次郎の生誕の地」という看板を発見しました。
説明書きの看板には、明治10年に62歳の丸尾重次郎が、自分の田で3本だけ違った稲穂を発見し、それを栽培していったと書いていました。
兵庫県発祥の銘柄が御津町にもあったのかと思い、調べてみましたら、幻の酒造米でした。酒造に適した酒造米でした。
兵庫県発祥の酒造米といえば、山田錦が有名ですが、神力という酒造米があった事は知りませんでした。
収穫量が多く、農業の革命を起こしたようです。
明治のミラクルライス、水稲「神力」を生み出した 丸尾重次郎(公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会)
昭和10年頃までは主力の酒造米でしたが、他の改良品種の酒造米が出てきた事により廃れてしまいました。
しかし、その後、神力が見直されたようです。
熊本で神力が復活した論文がありました。ただ、論文の中身が見れなかったのは残念です。
酒米「神力」の復活 The Rivival of FSHINRIKI Rice J for Sake Brewing (NII学術情報ナビゲータ)
神力で造った日本酒。どんな味なのか。ただ、私事で恐縮ですが、体質的に日本酒が飲めないため、兵庫が生んだ素晴らしい物を味わえないのが残念です。