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村米制度の発祥の地。兵庫県三木市吉川町市野瀬

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 3月27日、三木市吉川町へ行きました。その時、村米制度の発祥の地の記念碑を発見しました。
 平たくいいますと、酒造米農家と酒造メーカが契約する制度です。
 
 三木は江戸時代から酒造米の産地でした。当時は山田錦はありませんでしたが。
 明治になり地租改正が行われました。年貢として米で納税していた所を、現金で納税するという税制改正でした。
 農家にとって増税になるため、各地で反対一揆が起こりました。農家の不満をうけて、明治政府は地価の3%の納税から2.5%になった話がありましたですね。

 地租改正以前、年貢米の品質チェックが行われていました。
 しかし、現金での納税になったため、農家は栽培する米を、生産量の多い米に変更し、現金を得ようという動きになりました。品質は落ちました。
 その反面、酒の需要が増えていきました。品質の良い米を確保したい蔵元は頭を抱えました。

 明治26年に奥吉川村市野瀬(現:三木市吉川町市野瀬)において山田篤治郎を発起人として、良質な酒造米を栽培し、蔵元に買ってもらうように持ち掛けました。
 その先が西宮の醸造家だった辰馬悦蔵です。今の白鷹さんです。

 高く米を売りたい農家。品質の良い米を買いたい酒蔵。両者の利害が一致です。
 それ以来、農家と蔵元が共同で酒造米の品質向上に取り組む事になりました。

 地租改正。学校の歴史で習っても、身近な出来事ではありませんので、すぐに忘れそうです。
 でも、お酒にまつわる話にかかわりますと、酒の席での話のネタになりますし、酒好きの人にとっては地租改正と村米制度を一緒にしますと、覚えやすくなりますね。

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