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目上の人に「ご苦労様」は失礼にならない話。日本語の話。
4月は新年度の始まりです。新社会人として世の中に羽ばたいていく人たちがいます。
新社会人にとって大変なのは敬語の使い方ですね。難しいですね。
私自身、正しく敬語を使いこなす自信はありませんので、敬語の使い方について、偉そうな事は言えません。
さて、よく言われています事で、労いの言葉「ご苦労様」を目上の人に言うと失礼にあたると言われています。
しかし、本来の日本語として、目上の人に「ご苦労様」と言っても失礼には当たりません。
なぜ失礼といわれるようになったのか。それは、ある時期のある1冊のマナー本にあります。
そのマナー本に「目上の人に、ご苦労様は失礼になる」という記述がありましたため、それが拡散されてしまい、定着してしまいました。
私が社会人になった頃には、それが定着していました上、私自身、目上の人への労いの言葉は「お疲れ様」が正しいと思い込んでいました。
そのため本来の日本語として「ご苦労様」は、目上の人に使っても問題がない事を知りました時は、驚きました。
反対に年配の方で、目下から「お疲れ様」と言われると違和感を覚えたりするそうです。慣れてしまい気にされない方も多いですが。
一部のマナー本で、売れるためにマナーを捏造する。それが流布して、誤った用法が定着してしまう。そんな構図にも思えてしまいます。
そのため国語学者や言語の専門家でない私を含めた多くの人は混乱しますね。
誤った用法が定着してしまったために、正しい日本語を使うと怒られる。
だからといって定着してしまった用法を使うと、反対に怒られる事もあります。ややこしいですね。