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猿田彦神社。伊勢神宮・内宮の近く。

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 大晦日に伊勢神宮へ行きました。内宮の近くに猿田神社があります。猿田彦の神を祀っている神社です。

 猿田彦の神は古事記の天孫降臨に載っています。
 天照大神の孫・ニニギノミコトが地上を治めるため地上へ向かいました。その際、アメノウズメなどの神々もお供しました。

 途中、ニニギノミコトの一行を猿田彦が出迎えました。道案内を行いました。そのため方角の神として祀られています。猿田彦神社の境内には方位盤がありました。

 猿田彦は、この時に出会ったアメノウズメと結婚しました。その子孫は猿女君と呼ばれています。

 ところで猿田彦ですが、その後の古事記の記述には、三重で漁をしていた時、貝に手を挟まれたため、海で溺れて死にました。
 貝に手をはさまれたぐらいで溺れるのか。神なのに溺死するのか謎ですね。

 アメノウズメも変わった神です。天孫降臨以外では天の岩戸伝説でも登場します。
 天の岩戸伝説は天照大神が須佐之男命が大暴れしたため、天の岩戸に引きこもってしまった話です。この時、天照大神の気を引くため素っ裸になって踊りました。女神が女神の気を引くために素っ裸で踊るのは、なんとも不思議ですが、天照大神だけでなく周囲の神々も爆笑しました。踊りで神々を笑わせた事から、アメノウズメは踊りの神や芸人の神とも言われています。

 アメノウズメは猿田彦が死んだあとの話があります。魚たちを集めて「お前達は食べ物としてニニギノミコトに仕えるか」と言いました。
 こわいですね、「お前ら食べ物になるため死ね」ですから。魚たちは「仕えます」と言いましたが、ナマコだけは答えませんでした。殺されたくないという正直なナマコですね。しかし、頭にきたアメノウズメは「お前の口は何も答えないのか」といって、口を引き裂いた。そのためナマコの口は引き裂かれました。残酷ですね。

 そして奈良時代、既にナマコが伊勢から朝廷に献上されていた。古事記の設定では、ニニギノミコトは天皇家の先祖なので、結局、ナマコは食べられる運命でした。
 口は裂かれるわ、朝廷への献上品になるため殺されるわで、ナマコは散々な目に遭っていますね。

 古事記というと難しそうな印象がありますが、面白い話もありますね。

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