大リーグで大活躍の大谷翔平選手。投げて良し、打って良し。素晴らしいですね。
　先日、大谷選手のベンチでの行動がアメリカ人を驚かせました。

　大リーグではベンチで、ひまわりの種を食べる習慣があります。周囲の選手たちが殻を地面に吐いたり、紙コップをベンチにポイ捨てしている所を、大谷選手は殻を地面に吐かずに、紙コップはゴミ箱に捨てていたため、アメリカ人が驚いたという事です。
　日本人にとっては、ゴミ箱に捨てるのが当たり前ですが、アメリカではそんな事はなかった。素晴らしいサムライという所でしょうか。

　いくつかのネットの記事を見ますと、アメリカで賞賛の声をあがっていると書いていました。
　ただ、ひとつ、疑問に思いました。本当に、アメリカでは賞賛の声だけでしょうか。

　実は以前、アメリカにいる日本人の知人と話していた時、こんな会話になりました。
　アメリカの映画館では、観客がゴミをポイ捨てする話を聞いて、私は「映画館でゴミをポイ捨てするのはアカンなぁ」と言いました。
　すると知人に「それは日本の価値観やで。アメリカで観客がゴミを持って帰るようになれば、清掃員が『俺たちの仕事を奪う気か』と言ってくるで。お金を持っている人は高い料金を払って、清掃員の雇用を守って、富の分配をするんやで」と言われました。

　この時、私は衝撃を受けました。日本とアメリカの間の考え方や価値観の違い。
　あくまでも私の知人の視点なので、それをアメリカの価値観と断定するのは早計だと考えつつも、物事には違った見方がある事に気づかされました。

　過去の知人の指摘を思い出しながらも、球場に敬意を称し、球場を汚さずに使おうとする大谷選手の姿勢は素晴らしい事には変わりありません。
　大谷選手を応援したいですね。