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夏の妄想。部屋の熱を電気に変換する装置。
7月半ばに差し掛かってきました。すっかり猛暑ですね。
もし、部屋の熱(熱エネルギー)を吸収し、それを電気エネルギーに変換する装置があれば、部屋は涼しくなるので冷房要らずですし、発電した電気を電力会社に販売すればお金儲けができると思いたくなりますね。
でも、結論から書きますと、不可能です。
熱力学のトムソンの原理で「熱をすべて仕事に変えることは不可能である」があります。
そのため、室内から熱量Qだけの熱を取り出し、それを電気エネルギーに変換する事は不可能です。
室内の熱を取り出して、電気エネルギーにしてしまう事は、エントロピー増大の法則に反するからです。
もし、熱からエネルギーを取り出す場合は、高温部から低温部へ熱を移動させる際、熱の一部をエネルギーとして取り出す事はできます。
具体的な例ではエンジンです。
ところでエントロピー増大の法則。150年前にクラウジウスが論文で発表しています。
当時の人も、暑い夏に、部屋の熱を別のエネルギーに変えて、部屋を冷却する装置を考えたのだろうかと思いました。