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確率の不思議。逆ランの発生率3%

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 昨日に引き続き、今朝の伊丹空港では、飛行機の離発着が逆ランになっています。そのため本社上空を着陸寸前の飛行機が通っていきます。
 ところで伊丹空港で逆ラン発生率は3%と言われています。でも、2日連続ですと、本当に3%なのかと思ってしまいます。
 そして過去の経験から、もっと多いのではと思ったりします。

 確率の不思議。この話をプロ野球で置き換えてみますと、わかりやすいです。
 年間30本、ホームランを打つ打者がいるとします。140試合に出場して、1試合4打席とします。
 全打席は560回。ホームランは30本としますと、ホームランを打つ確率は5.3%です。
 でも、30本もホームランを打者が打席に立ちますと、投手は警戒しますし、打者を応援するファンはホームランを期待します。
 そして、2打席連続ホームランを打つ場合があります。5%の確率が2回も続く。不思議ですね。

 確率の話。からくりがあります。
 ホームラン5.3%は、あくまでも過去の発生率です。
 確率の数値には、当時の天候(追い風か向かい風)や、投手の球種、打者や投手の体調など、ホームランを打った時の状況がわかりません。

 そして確率の値は、先に起こる未来についても語っていません。
 投手が甘いボールを投げてきたら、ホームランを打つ可能性は高いですし、厳しいボールならヒットが精一杯、もしくは凡打かもしれません。
 様々な条件によって未来が変わるため、未来の事は、起こってみないとわからないのが本当の所です。

 話を逆ランに戻します。風向きなども、その時になってみないと、わかりません。そのため逆ランになるかどうかの確率は、3%というわけではありません。3%はあくまでも過去の累積にすぎません。
 ところで、今日の逆ランは午前中だけで、午後からは通常航路に戻ったため、本社の上空を飛行機が通らなくなりました。

 逆ランの発生率と感覚とのズレ。逆ランの発生率は、365日のうち逆ランが発生する日が3%ではなく、全便数のうちの3%と考えれば、ある日は2時間だけ逆ラン運用だった。ある日は5時間、逆ラン運用だったと考えれば、単純に1年間に10日ではなく、発生した日が1年間に30日とか40日かもしれません。そのため3%が多く感じてしまいます。

 何を基準にするかで確率の持つ意味が変わってくる。そう考えますと確率は面白いですね。

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