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清和源氏発祥の地・多田神社。兵庫県川西市
昨日、川西市にあります多田神社を通りました。
970年に創建された神社で、清和源氏の開祖・源満仲を祀っています。
源満仲は清和天皇のひ孫にあたり、平安貴族でした。
源満仲が摂津国の国司だった時、大阪の住吉神社で「北に矢を打ちなさい。落ちた所があなたの住む場所」という神託を受けて、矢を放ったら、多田神社の近くに矢が落ちた伝説があります。
放った矢は、大きな沼にいた9頭を持った大蛇に刺さり、死に物狂いで暴れていました。そして蛇が暴れた事によって、沼の堰が決壊し、水が流れた後、肥沃な土地になり、多くの田ができた事から、多田の名前がつけられました。
源満仲は、そのまま多田の地に住みつきました。そして多田院を創建しました。(当時は天台宗のお寺のようでした)
そして源満仲が亡くなると、多田院に葬られました。この経緯から、清和源氏の霊廟になっています。
ただ、明治4年の神仏分離により、神社になりましたが、この周辺の地名が「多田院」なので、当時の面影が残っています。
入口には、清和源氏の家紋「笹竜胆」(ササリンドウ)と徳川の葵の御紋があります。
徳川家は、清和源氏で、徳川家にとっても多田院は聖地になります。。江戸時代に、家綱が本殿、拝殿などを再建しました。この時代に神社としての色彩が強くなっていったようです。
多田神社へ行かれる方は、能勢電鉄の多田駅から歩いて行けます。