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変わった地名「虫生」。兵庫県川西市虫生
9月2日、猪名川沿い(川西市虫生)を通りました。
写真を見ますと、山間のように思えますが、実は住宅街のど真ん中です。
写真の左側は清和台と呼ばれる住宅地があり、写真の右側は水明台と呼ばれる住宅地です。谷になっている場所だけ、緑生い茂る場所になっているため、山間の場所だと錯覚しそうになる場所です。
「虫生」という地名。変わった名前ですが、調べてみますと、ほかにもあるようです。
川西市の場合「むしゅう」と読みますが、地域によっては「むしょう」と読んだり、「むしう」と読んだりします。
面白そうな知名なので、「虫生」の由来を調べてみましたが、残念ながら、わかりませんでした。
でも、検索サイトを見てみますと、興味深い事を知りました。仏教における生物の分類です。
仏教では生物は4つに分類されます。「胎生」(母胎から生まれる物:人間、牛、馬など)、「卵生」(卵から生まれる物:鳥など)、「湿生」、「化生」です。これらを四生と呼びます。初めて知りました。
「湿生」は湿潤でじめじめした所から生まれる生物で、仏教では虫などが「湿生」に該当します。
「化生」は、自らの過去の業力によって生まれてきた物で、天の神々、地獄の住人などが該当します。死んでから転生するまでの期間の姿とも言われています。
もしかして仏教用語から派生して湿地や水辺の事を「虫生」と言うのかなぁと勝手に仮説を立ててみました。
地名の由来。調べたり、考えると面白いですね。