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上海ミニ旅行・その2。トロリーバス。

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 上海の街中を歩きますと、トロリーバスを見ます。
 電気で動くトロリーバスなので、「中国も大気汚染対策をはじめたか」となりそうですが、実は、中国ではトロリーバスは昔からあります。
 今でこそ中国は石油を爆買していますが、昔は原油は自国だけで賄う事ができました。しかし、主力は安価で大量に採れる石炭でした。
 そのため石炭火力、そして水力発電での電気を使う方が安上がりだったためです。
 中国の原油・石油製品の需給と輸出入動向 2015年度版(JPEC 石油エネルギー技術センター)
 ただ、石炭火力は、中国の大気汚染の原因になっていますので、自然に優しいとは言えないですが・・・。

 元々は安価なエネルギーを使うのが目的だったのが、結果的に自然環境に優しい乗り物になった例はほかにもあります。
 ブラジルのサトウキビからできたバイオ燃料で、30年以上前から実用化されています。
 当時のブラジルは原油を輸入に頼っていました上、経済力もなかったため、外貨節約のため、ガソリンに混ぜるバイオ燃料を作ったというわけです。
 2000年代になり埋蔵量の多い海底油田が発見されたりし、原油の自給率は上がっています。

 一見すると環境対策と思えることでも、実は全く違った理由で始められた事がありますね。

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