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炳霊寺石窟

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 今週も蘭州の話題で引っ張ります。
 9月23日、蘭州市内の西バスターミナルから2時間。劉家峡水庫(黄河のダムの1つ)の入口で下車。
 そこから高速艇に乗って黄河を遡る事1時間。炳霊寺石窟があります。

 北魏の時代(386~534年)から唐の時代(618~907年)までの物があります。
 仏教はインドからシルクロード経由で、中国に伝わりました。
 9月30日に放送されましたTBS系列の番組「世界ふしぎ発見」で、「玄奘三蔵の足跡を追ってシルクロード大紀行!」がありましたですね。

 ただ、北魏時代や唐時代など仏教を信仰していたかというと、皇帝によっては厚く信仰したり保護した人がいる一方で、仏教を弾圧した皇帝もいました。
 既に中国では道教があったため、仏教と道教の間の対立があったようです。日本でも神道の物部氏と、仏教の蘇我氏が対立していましたですね。

 蘭州や中国西部はイスラム教徒が多い地域です。しかし唐の時代の初期の頃は、まだイスラム教が中国に伝わっていませんでした。
 イスラム教ができたのは610年頃だったためです。そのため敦煌の莫高窟などの仏教遺跡はイスラム以前の時代にでき、仏教が栄えていた証拠になります。

 ところで炳霊寺石窟は黄河流域の谷間にありますため、時の皇帝による弾圧、盗掘、イスラム教による攻撃などを免れました。

 余談ですが、仏教と道教。日本の神仏習合と同じように、融合が起こりました。
 仏さんへのお供え物。お供え物は道教のしきたりで、元々は仏教のしきたりではありません。調べてみますと面白いですね。

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