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お寺の機能。泉橋寺。京都府木津川市

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 10月13日、京都府木津川市にあります泉橋寺へ寄ってみました。
 お寺といえば、葬式・法事以外は縁がなかったり、有名なお寺の場合でしたら、文化財などを見るための観光目的が多いかと思います。

 私も文化財を見る目的で泉橋寺へ行きました。
 奈良の大仏建立の際、陣頭指揮をとった行基が建てたお寺で、五輪塔は国の重要文化財で、1300年頃に作られた日本一大きい地蔵があります。

 ところで、このお寺の名前「泉橋」となっています。すぐ側にあります木津川にかかっています泉大橋に由来します。
 このお寺は、橋の管理のためにできました。管理だけでなく宿泊の機能もあったようです。思いも寄りませんでした。
 今と違い、雨が降ると、水かさが増して橋が渡れなくなったり、橋が流されたりしたため、足止めになった人達を宿泊させるための機能があったようです。

 お寺の機能。昔は村の集会場だったり、寺子屋という名前のように、学校の機能を果たしていました。お寺の住職が村人の相談役になっていたりしていました。
 お寺の存在、江戸時代までの人達にとっては身近な存在だったようです。

 明治以降、お寺の機能が行政が担うようになったり、檀家制度がなくなったりするなど、お寺とのつながりが希薄になってきました。
 現在では、檀家がいないため、資金不足に陥ったり、後継者がいないため、廃寺になるお寺も結構あるようです。

 でも、近年、お寺が地域コミュニティーの場として見直しがされはじめています。
 近未来のお寺は、どういう形態になるのか。タイムマシンに乗って、近未来のお寺を見たくなりました。

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