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大和街道と旧・旅籠。京都府城陽市長池

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 10月27日、京都府城陽市を通りました。
 何気なく大通りではなく路地に入りましたら、豊臣秀吉の時代に整備された大和街道で、その街道沿いに旧・旅籠で現在は和菓子屋さんの「松屋」がありました。

 その時は何も思わずに、写真だけ撮って何も調べませんでした。
 でも、自宅に帰り、ネットなどで調べてみますと、1700年頃の文献に出ている旅籠だという事がわかりました。当時、この地は、京都と奈良を行き来した人達が立ち寄った宿場町があった場所でした。
 今ですと京都の中心地と奈良の中心地を往復する際、城陽市は素通りしてしまいますが、当時の移動は徒歩だったため、宿場町が必要だったという事ですね。

 明治になって京都と奈良を結ぶ奈良鉄道(現在のJR奈良線)の開通に伴い、旅籠の利用客が激減し、宿場町全体が衰退の道に追い込まれました。松屋さんは事業転換で和菓子司になり、現在に至っています。
 鉄道開通による町の変化。想像を超えるほどの劇的な変化をもたらしたという事でした。
 松屋さんは事業転換で成功しましたが、大和街道を往来する人達向けのサービス業で事業転換に失敗したり、廃業に追い込まれたりなど、様々な事が起こっていたと思われます。表には出てこない歴史がありますね。

 歴史的な建物や、沿線の鉄道。普段、何気なく接している物でも、歴史を紐解くと、意外な事が垣間見えますね。

 

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