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インフルエンザの予防接種

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 昨日、インフルエンザーの予防接種へ行きました。
 注射が苦手な私ですが、インフルエンザに罹った時の苦しみを考えると、注射する方を選びます。

 インフルエンザ。今まで罹ったことがないから予防接種しなくても大丈夫だと思っている方もいらっしゃいます。でも、それは「単に運が良かっただけ」です。
 私自身、物心つく頃からインフルエンザに罹った記憶がなかったのですが、2014年にインフルエンザに罹ってしまい、4日間、寝込んでしまった事があります。
 考えてみれば「今までインフルエンザになった事がないから大丈夫」と言う事は、「今までガンや心臓病になった事がないから、将来もガンや心臓病にはならない」と言っているのと同じですね。

 ところでインフルエンザの予防接種しても完全に防御できるわけではありません。
 予防接種しても運悪くインフルエンザに罹ってしまう事があります。しかし、予防接種は無意味ではありません。
 予防接種する事で、感染者を減らすだけでなく、仮に感染しても症状が抑えられる効果があるからです。

 WHO(世界保健機構)のサイトinfluenza vaccinesでは「インフルエンザが原因による感染防止と重大な症状に対してワクチンはもっとも効果的な方法」(原文:Vaccination is the most effective way to prevent infection and severe outcomes caused by influenza viruses.)と書いています。

 CDC(米国疾病予防管理センター)のサイトPreventive Stepsでも「CDCはインフルエンザと、それによる潜在的な重大な合併症の予防する重要な事として毎年ワクチンを接種する」(原文: CDC recommends a yearly flu vaccine as the first and most important step in protecting against influenza and its potentially serious complications.)と書いています。

 そして予防接種の効果は、感染者が減る事によって感染爆発を防ぐ事にあります。「社会の免疫」と呼ばれる物です。
 もし、インフルエンザに罹りますと、本人が苦しむだけでなく、周囲の人にもウイルスを拡散させるため、周囲の人達も感染してしまう危険が出てきます。
 自分が感染しない場合、周囲の人を感染させる事はなくなります。1人でも多くの人が予防接種する事で、社会全体のインフルエンザに対する免疫を強化させる事ができます。

 私が子供の頃、学校でのインフルエンザの集団予防接種がありました。小学校低学年の頃、大嫌いな注射から逃れる方法を真面目に考えていました。
 しかし、予防接種のお陰で、学級閉鎖があまりなかったですし、私自身、インフルエンザと無縁でした。子供のインフルエンザの感染を減らす事で、親(大人)も感染しにくい環境ができていました。

 日本で集団予防接種がなくなった事で、インフルエンザの大流行が起こるようになり、世界では予防接種の重要性を認識されるようになりました。なんだか皮肉ですね。

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