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瀬田の唐橋と俵籐太のムカデ退治。滋賀県大津市と野洲市
11月17日、瀬田川の遊歩道を通っていました。唐橋付近で蛇の絵とムカデの絵を見ました。(写真は見やすくするため少し加工しています)
瀬田の唐橋は、俵籐太のムカデ退治の舞台になった場所だからです。
俵籐太とは平安時代の武将・藤原秀郷の事です。弓の名手で平将門を討ったことで、ご存知の方もいらっしゃると思います。
俵籐太が唐橋を渡ろうとした時、大蛇が橋の上に横たわっていました。
周囲の人達は怖くて、橋を渡ろうとしませんでしたが、俵籐太は「邪魔な蛇」だといって、蛇を踏んで橋を渡りました。
すると蛇は老人に姿を変えて、俵籐太に対して「私はこの下に住む龍神です。あなたのような勇気のある方にお願いがあります。三上山で暴れているムカデを退治してください」と言いました。
そして俵籐太はムカデ退治のため三上山へ行き、弓でムカデを退治しました。
この話を見る限りでは、唐橋の近くに三上山がありそうな感じがします。
しかし、実際には唐橋から三上山までは約17Kmの距離があります。車もバイクもなかった時代です。
現代人の感覚ですと、歩いていくのは結構な距離があるとなりますが、平安時代の人にとっては、17Kmは大した距離ではなかった感じがしますね。
三上山。滋賀県野洲市にある山です。近江富士という名称があります。富士山のような形をしています。
俵籐太がムカデを退治した後、大蛇の姿をしていた龍神は、褒美として、米俵、巻絹、釣鐘などを俵籐太へ渡しました。
釣鐘は三井寺に奉納されたという話ですが、残念ながら、時間がなかったので三井寺に寄ることはできませんでした。
今度、三井寺に行ってみようと思いました。