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中国人観光客向けの表記

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 12月2日、梅田大丸の前を通りますと、中国の電子マネーの支付宝(アリペイ)と微信が使えるという表示が出ていました。
 その近くには薬局の「マツモトキヨシ」がありました。中国語ですと「松本清」で、そのまんまですね。

 ところで中国人観光客向けの表記を見ていますと、中国の最新事情が反映されていたりします。 
 例えば、バスは中国語で「公共汽車」や「公共車」と書きます。ひと昔前の中国では「公共汽車」でした。
 しかし近年、香港辺りで使われています広東語の「巴士」が中国各地に広がったせいか、日本でも「巴士」が表記されていたりします。
 タクシーも「出租車」(貸し出し車)ですが、広東語の「的士」が中国各地に広がったせいか、日本でも「的士」が表記されていたりします。

 「巴士」も「的士」もバスやタクシーの音訳(当て字)なので、漢字を見るだけでは意味がわからないので、暗号に見えたりしますね。

 近い将来、中国の若い観光客向けのお店で「酷」という漢字がデカデカと表記されるかもしれません。
 日本人が「酷」を見ると、何やら良くない物を連想しそうですが、中国では「格好良い」の意味です。
 英語の「cool」の当て字なので「酷」という漢字本来の意味とはかけ離れています。「酷」は中国語では「クー」と発音します。

 日本にある企業の楽天さん。中国では「楽酷天」と表記していました。
 中国で「楽天」という名称は、既に製菓メーカーのロッテさんが使っていたためです。中国ではロッテの事を「楽天」と表記しているためです。

 中国人観光客を迎え入れる日本人の人達も、中国の最新事情を集めているのではないかと想像できますね。

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