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価格理論は成り立たない。インドの三輪タクシー
インドで移動する手段の一つに三輪タクシーがあります。
でも、乗る際、運転手との値段交渉が面倒です。しかも、外国人という事もあり、2倍、3倍の値段を吹っかけてきます。
ふと気づきました。ミクロ経済学の入門書に書いています価格理論が成り立たないことです。
三輪タクシーは溢れています。ミクロ経済学の入門書では、供給が多ければ多いほど価格が低下していき、供給曲線と需要曲線の交点が市場価格になります。そして中小・零細事業者は、自由に価格設定ができず、市場価格に対応して売買を行うプライステイカーと呼ばれる存在になります。
しかし、三輪タクシーの場合、価格交渉になります上、提示された値段が高いと思い、近くにいる別の三輪タクシーへ行っても、高い値段を吹っかけてきます。
まるで談合があるかの如く、高い値段を吹っかけてきます。
ここでミクロ経済学の入門書に書いています「市場の失敗」に気づきました。
買い手であります外国人は、相場を知らないため、売り手が高い値段を吹っかけたりします。情報の非対称の例ですね。
ミクロ経済学の入門を思い出しながらも、三輪タクシーに乗る度に値段交渉は手間なだけに、日本のメーター制のタクシーの便利さを実感しました。