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新幹線の線路の上を最初に走った営業列車は阪急電車

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 阪急京都線の上牧駅から大山崎駅の間、東海道新幹線と並行路線になっています。
 阪急の側を新幹線が追い抜く姿やすれ違う姿を見る事ができます。新幹線が高速で走る姿は迫力があります。

 東海道新幹線が開通したのは1964年10月1日です。でも、開通日の始発列車が、最初に走った営業列車ではありません。
 関西人や鉄道ファンならご存知の方も多いと思いますが、最初に走った営業列車は阪急電車です。

 上牧駅から大山崎駅は淀川と山との間が狭く、用地確保が困難でした。しかも新幹線は高速運行のため、できる限り、線路をまっすぐにしたい。
 最初に浮上した案は、阪急の線路の上に高架を作って新幹線を走らせる上下方式でした。しかし地盤が緩く地盤沈下の恐れがあるためボツになりました。
 今度は阪急の線路の側に高架を作る案が出ましたが、高架工事が始まった際、阪急の運転手から「見通しが悪くなった」との声が出て、安全上の問題が出てきました。

 この時、阪急の線路の幅と、新幹線の線路の幅が同じ事から、できるだけ早く新幹線の高架を完成させ、その後、阪急の高架工事の期間中、新幹線の線路の上を走らせるということになりました。
 当時の阪急京都線の利用者は、新幹線が開通するまでに、新幹線の線路の上を体験していました。

 それから50年以上たった2015年。福井県で同じ事がありました。
 えちぜん鉄道の高架工事の際、仮線を作る必要がありました。しかし、北陸新幹線の高架が2009年に完成している事から、北陸新幹線の線路を仮線として使えば良いという意見がでて、それが実現しました。
 現在では、えちぜん鉄道の高架が完成し、新幹線の線路を走っていません。ところで北陸新幹線が福井まで開通するのはいつなのか、ちょっと気になりました。

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