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古来の鬼は精霊。長田神社の追儺式。神戸市長田区

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 昨日は節分。神戸市長田区にあります長田神社の追儺式を見に行きました。
 鬼が松明(たいまつ)を持ってやってきます。舞台で踊りながら、無病息災、家内安全を祈ります。松明の灰を被る事で、お祓いを受ける事になります。
 室町時代から続く伝統行事です。元々は仏教行事でしたが、明治初期の廃仏毀釈の際、長田神社が行事を引き継ぎ、今に至っています。

 会場では、私を含め、デジカメやスマホで撮影している人達を沢山いました。鬼もインスタ映えの時代の到来と勝手な想像をしてしまいました。

 ところで現在の鬼は、不吉な物とか怖い物となり、豆まきで追い払われる対象になっています。
 その考えは、中国の鬼の概念で、平安時代に日本に伝わって定着したものです。

 しかし、それ以前の日本の鬼は精霊で、厄除けを行う存在でした。
 神戸の鬼は古来の鬼を引き継いでいる地域の1つです。長田神社の鬼も古来の鬼の1つです。古来の鬼で有名なのは東北のナマハゲが挙げられます。

 舞台では緑色の青鬼が登場しました。昔の日本人は緑色を「青」と言っていました。緑色なのに青信号と言うのと同じですね。

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