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美山民俗資料館。江戸時代は先進国だった日本
2月17日、かやぶきの里・美山(京都府丹南市美山町)にあります民族資料館に入ってみました。
美山は農家の集落だったため、当時の農機具が展示されていました。
しかし、それだけではありませんでした。浄瑠璃の道具や、文書が保管されていました。
文書を見ますと文政5年と書いていました。約200年前です。
200年前の農家が文字を読み書きし、浄瑠璃を楽しんでいた様子がうかがえます。
日本人の感覚ですと何とも思わないですが、外国人にとっては驚きの話です。
江戸時代の識字率は、日本が世界でダントツでした。
よく時代劇で、かわら版を配っている姿が出てきます。日本人にとっては何とも思わないですが、200年前に庶民が字の読み書きができるのは日本ぐらいでした。
それどころか高校の古文で、奈良時代に万葉集で「防人の歌」を習いましたが、奈良時代の一兵卒が短歌を詠むなど、外国ではありえない話です。
ヨーロッパでは貴族や教会などの一部の階級の人達だけが文化や知識を持っていました。
そのため科学技術はヨーロッパが進んでいたものの、全体の文化水準で見ますと、日本がダントツの先進国でした。
資料館を見ますと、江戸時代の日本の凄さを感じますね。