かやぶきの里・美山の集落に知井八幡神社があります。
　境内にあります伝承を読みました。713年に妖怪が出没。人々を恐怖に陥れていました。そこで天皇の命を受けた占い師が丹波の山奥に住む八つ頭の大鹿が原因と判断。ただちに天皇が甲賀三郎兼家に命じて、大鹿退治を行いました。大鹿を退治できたため、神々への感謝のため、知井八幡神社ができたとなっていました。

　ここで思いました。現在ですと、猛獣が出没しても、首相や大臣が指示する事はなく、現地の指揮官が陣頭指揮に当たります。
　当時は、天皇が指揮官として指示を出していた事を考えますと、社会が複雑化していないため、天皇の目が行き届いていた。もしくは、この時代、大和朝廷が管轄していたのが近畿圏内だったため、天皇の目が行き届く事ができたと推測できます。

　713年の天皇を調べてみますと元明天皇でした。女性天皇です。
　元明天皇の在位中、和同開珎の鋳造、藤原京から平城京への遷都、風土記の編纂。天武天皇からの事業だった古事記の完成。
　ほかにも元明天皇の生涯を見てみますと、激動の時代を生き抜いてきた事がわかります。

　ちょっとしたことで調べていきますと、色々な事を知る事ができますので面白いですね。