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参勤交代も朝鮮通信使も利用した室津港。兵庫県たつの市御津町。

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 牡蠣の美味しい室津。散策していますと漁港という雰囲気ですが、何か歴史の面影を感じる事ができます。

 江戸時代、室津はただの漁港ではなく、参勤交代の大名や、朝鮮通信使が寄航した港です。
 そのため大名が宿泊する本陣跡があったり、朝鮮通信使の宿泊跡があったりします。

 普通の宿場町では本陣は1つですが、室津には6つもありました。
 江戸時代、朝鮮通信使は12回行われましたが、そのうち11回、室津に立ち寄っています。一回あたり500人の使節団のため、500人も宿泊できるだけの宿泊先があったという事です。今の室津の町並みを見ますと、ちょっと想像を超えている感じです。

 江戸時代、室津が海上交通の要所だった事が言えますね。
 海上交通だった事から、回船問屋などをはじめとした商人もいました。当時の豪商の屋敷が、今の、たつの市立室津海駅館・室津民俗館になっています。
 たつの市立室津海駅館には、海上交通の要所だった事を示す資料などが展示されています。以前、立ち寄りました際、朝鮮通信使の資料や絵が展示されていて、間近で見れる貴重な体験をした事があります。

 もっと遡りますと、鎌倉時代の僧侶で浄土宗の開祖・法然が讃岐国へ流罪になった時と、流罪が解かれ、戻ってくる際に室津に立ち寄りました。
 法然が見つけた井戸とされるものが残っています。古くから海上交通の寄港地だった所です。

 この時期、牡蠣と江戸時代の雰囲気を味わい方は、兵庫県たつの市御津町の室津へ行かれる事をお勧めします。

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