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和製元号は「令和」だけではなかった
昨日、新元号「令和」に決まりました。
出典が万葉集だったため、初めての国書からの元号で話題になりました。
でも、調べてみますと「令和」以外の元号は、出典が中国の歴史書ばかりとは言えないようです。
中学・高校の日本史で習いました和同開珎。1300年前です。元明天皇の時代です。
その時の元号は「和銅」でした。埼玉で銅鉱山が発見されたのを記念し、「和銅」という元号になりました。
当時、銅鉱山が発見されただけで元号が変わるという事は、それだけ銅の確保が難しく、銅鉱山発見は大事件だった事がうかがえますね。
和銅の由来は「日本の銅」だと思いきや、「やわらかい銅」という意味です。
純度の高い銅はやわらかく加工しやすいという事のようです。
でも、元号は和銅でも、硬貨の名前は「和同開珎」で「和同」になっています。
「銅」の省略として「同」を使った説もあれば、中国の古典が由来という説もあります。
ところで元明天皇の次の元正天皇の元号「養老」も和製です。
元正天皇が岐阜県の養老へ行幸された際、温泉を見学された上、水を飲み体を洗った者が若返ったと知り、「老いを養う」という事から、養老という元号を定めました。そして、その地は養老という地名になりました。現在の岐阜県養老郡養老町です。
元号の由来を見ていくと面白いですね。