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リンカーンの奴隷解放は英米貿易戦争回避のためだった

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 連休明け直前の5月5日、トランプ大統領の関税引き上げの発言で、株価が下落したり、為替が大きく変動しました。先が見えない米中貿易戦争の感じがします。

 ところで奴隷解放で有名なリンカーン。南北戦争を行ってまで奴隷解放を行ったが、そこで終わりました。釈然としないですね。
 リンカーンの奴隷解放は、黒人差別撤廃が目的ではありませんでした。奴隷解放を行った背景には英米貿易戦争の回避がありました。

 日本ではリンカーンは人種差別反対論者と思われがちですが、実際の所は、相当な差別主義者でした。
 実際、徹底的にインディアンを迫害政策を行いました。ホームステッド法を制定し、狩猟や遊牧をしていたインディアンを強制的に定住させ、彼らの生活や文化を奪った上、米国処刑史に残る38名のダコタ族の一斉絞首刑というメチャクチャなことをしました。

 リンカーンが大統領になる前、アメリカでは、黒人奴隷を使って、安い綿花や農作物の生産して、国際競争力をつけていました。
 それを警戒したイギリスの首相パーマストーンは奴隷解放を唱えました。

 当時、圧倒的な軍事力のあったイギリス。そして老獪でかつ強硬派で恐れられていたイギリスの首相・パーマストーン。
 イギリスに睨まれたら、ひとたまりもないアメリカだったため、リンカーンはパーマストーンを味方につけるため、奴隷解放を宣言し、大統領になりました。
 南北戦争に勝った後、黒人奴隷は解放されたものの、元々、奴隷解放に興味がなかったリンカーンは、黒人の人権向上には関心を向けませんでした。
 その後もアメリカでは黒人を低賃金で働かせた結果、アメリカは国際競争力をつけてきました。パーマストーンの思惑は外れてしまいました。
 20世紀の半ばに公民権運動が起こるまで黒人の地位は低いままでした。

 パーマストーンの思惑は外れましたが、アメリカは報復される事はありませんでした。
 南北戦争が終わった頃、パーマストーンは倒れ、そのまま亡くなりました。そのためリンカーンの詭弁に対して、イギリスから報復される事はありませんでした。

 歴史上の出来事の背景を知ると、意外な事を知る事ができますね。

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