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立っていると、足は地面から押されている。垂直抗力の話。

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 高校の物理の話です。普段、何気なく立っている時、地面から足が押されているという感覚はありません。
 しかし、実際には地面が足を押しています。垂直抗力と言います。

 人間は地球の引力によって地面の下から引っ張られています。
 もし、地面が人を押し上げることをしなければ、地球の引力によって、ズボズボと地面の中に引きずりこまれます。
 スポンジを押すと、スポンジが押し返す力がないため、押した部分が凹んでしまうのと同じです。

 実際には道路を歩いていても、道路が凹みません。それは地面が、地球の引力によって地面に引っ張られている人間を押し返すだけの垂直抗力があるためです。
 でも、道路を歩いていて、地面から押されている感覚はないですね。そして地球に引っ張られている感覚もないですね。

 他の例として、手の平に物を載せます。物は地球の引力に引っ張られて手を突き抜けて地面に方へ行こうとしていますが、手は物体によって凹むことなく支えています。手の表面の垂直抗力があるためです。
 物に押されている感覚はありますが、手の平が物を押している感覚はないですね。

 道路を歩いたり、手の平に物を置く事は、日常よくある事ですが、物理の視点で見ますと、日常の感覚では思いつかない事がありますので、面白いですね。

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