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額田王の歌。滋賀県大津市。
6月15日、滋賀県大津市の近江神宮の近くにあります大津京シンボル緑地を発見しました。
当時の皇族や有名人の歌の石碑がありました。
額田王の歌がありました。額田王ですが男性ではなく、皇族女性です。
現在の皇室典範では、天皇の子・孫の女性皇族は内親王。それ以外の女性皇族は女王という称号ですが、当時は女性でも「王」と名乗っていたようです。
この石碑には夫の天智天皇を思って作った歌とされています。
ところで額田王には三角関係の話があったという説があります。
額田王は、元々は大海人皇子(後の天武天皇)の妻でしたが、天智天皇に見初められ、天智天皇の妃になりました。
兄(天智天皇)が弟(大海人皇子)の妻を奪い取るという、略奪婚でした。
そのため額田王の歌には、天智天皇の妃になった後も、元夫の大海人皇子を想う歌もあると言われています。
その後、天智天皇は、弟の大海人皇子のご機嫌をとるため、自分の娘であります高天原広野姫尊(のちの持統天皇)を大海人皇子の妻として差し出しています。
当時の皇族は、血族同士の結婚は普通でした。それでも、兄の天智天皇から「娘を嫁にしてくれ」と言われた大海人皇子の心境はどうだったのか。気になりますね。