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インドネシアのモスクは地元の人の憩いの場。
夏季休暇はインドネシアを旅行しました。インドネシアといえば人口の9割がイスラム教徒です。
モスクといえば、厳かな場所だと思いそうですが、実際にモスクに入ってみますと、地元の人達の憩いの場に感じました。
スマランで、観光地になっています中部ジャワ・グランド・モスクへ行きました。
モスクの中に入りますと、礼拝をしている人がいる一方、寝転がりながら、スマホを触っている人、寝ている人。
そして家族づれで一家団欒をしながらスマホで家族写真を撮影している人。
憩いの場になっていました。緩々で、のんびりした雰囲気が感じられました。
イスラム教は偶像崇拝を禁止していますので、モスクの中には、アラーの像やマホメットの像はありません。人物像の絵もありません。
イスラム教の偶像崇拝を禁止は、モーゼの十戒に偶像崇拝禁止に由来します。旧約聖書の全てではありませんが、イスラム教の聖典になっています。
初期のキリスト教も同様に偶像崇拝禁止でしたが、カトリックはイエス像、マリア像を拝んでいます。この話は、別の機会にしたいと思います。
中部ジャワ・グランド・モスクには展望台があり、スマランを一望する事ができました。
路地裏散策していますと、小さなモスクを見ます。
モスクの屋根をみますと、拡声器があります。礼拝の時間になったら、お祈りが鳴り響きます。
近所の人が集まっているモスクもありました。小さなモスクは礼拝以外に、公民館や集会場の役目を果たしています。
小さな売店もあり、そこでジュースやミネラルウォーターを買う事もできます。
決して排他的な雰囲気はなく、異教徒にもきさくに接してくれる感じでした。
昨年、インドネシア旅行しました際、トイレに行きたくなり、そばにモスクがあったので、「トイレ貸してください」と言ったら、笑顔で「どうぞ」と言ってくれたのが印象的でした。
日本でも中世はお寺が集会場だった時代がありました。
江戸時代の民間学校が「寺子屋」と言われていたのは、お寺が生活と密着していた証拠ですね。
中東のモスクは、どんな雰囲気なのか、わかりませんが、インドネシアの場合、地元の憩いの場や集会所といった地域コミュニティーを支える場だと感じました。