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マレーシアの大都会。クアラルンプール弾丸旅行。

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 夏季休暇中、インドネシアで過ごしました。
 帰りはクアラルンプール経由で、乗り継ぎにかなり時間がありましたので、クアラルンプールに立ち寄りました。4年ぶりの訪問です。

 クアラルンプールに到着し、入国審査の案内の看板を見ますと、英語、日本語、中国語だけでなくアラビア語もありました。
 中東のアラブ諸国からの観光客やビジネス客が多いのかと思いました。

 マレーシアですが、大きくわけて3つの民族がいます。元々いるマレー系。中華系とインド系です。
 人口比率はマレー系が6割強、中国系が2割強、インド系は1割です。
 多様な宗教や文化を認める一方で、国としてはイスラム教中心のため、国民学校は制服はイスラム教徒向けですし、イスラム教を教えたりしています。
 「宗教の自由は認めるが、イスラム教が嫌なら私学へ行け」という事です。そしてマレー人優遇政策(ブミプトラ政策)がありますため、中華系、インド系は不満を持っているという構図です。
 ただ、昨年、マハティール首相が、中華系の協力を得て選挙に勝利したため、マレー人優遇政策が縮小されるのではないかという憶測が飛んでいます。

 マハティール首相といえば「ルックイースト」(日本を見よ)が有名です。
 太平洋戦争の時、日本がイギリス兵を追い出した事(当時、有色人種が白人に勝つ事は驚異的な事でした)、英国支配の時、英国人は支払いを踏み倒しが多かったりしたが、日本兵はきちんと支払ったりしていた姿。戦後の復興と勤勉さ。
 マハティール首相はマレー人ですが、日本を見習えと同時に「マレー人甘えるな」の姿勢を持っていて、マレー人優遇政策はマレー人を怠けさせる問題点があるという事を指摘していると言われています。

 入国審査が終わり、空港ロビーに出ますと、中国系マレー人の店員が私を見て中国語で売り込みをしてきました。
 中国人観光客が多いと感じました。マレーシアの言語はマレー語です。
 しかし、案外、英語が通じます。以前、マレー人に聞きましたら、イギリスの植民地だった事もあり、小学校から英語を教えているからです。
 中国系の場合は、中華学校で中国語を習う人もいれば、インド系の場合、タミル語(インド南部の言葉)を教えている場合があります。
 ただ、中国系の場合、全ての中華学校で北京語を教えているわけではない上、自宅では福建語や広東語を使っている人がいるため、中国系全員が北京語を話せるわけではないです。以前、中華系マレー人の教えてもらいました。

 空港から市街地まで電車がありますので特急列車に乗りました。30分ぐらいで到着します。電車賃は高く往復割引でも2400円(往復)でした。
 バスは安いですが1時間ちょっとかかりますため、時間の節約のため奮発しました。

 マレーシアの繁栄の象徴といえばペトロナスタワーです。ペトロナスとはマレーシア最大の石油会社で国営企業です。
 マレーシアは天然資源が豊富で、石油以外に天然ガスも産出しています。
 ペトロナスタワーは、ペトロナスの本社だけでなく、巨大な商業施設もあります。多くの人が賑わう場所で、海外からの観光客も多い所です。

 ペトロナスタワーに昇ることができます。以前は無料でしたが、今は有料で高いため、登るのをやめました。
 勝手な推測ですが、アメリカでシェールオイルが出て、アメリカが産油国になったため、原油が下落。
 ペトロナスの収益も落ちたと言われています。そのため、無料でタワー見学という太っ腹な事ができなくなった可能性があります。

 街中を歩いていますと、高層ビルが立ち並んでいます上、現在でも建設ラッシュでした。建設会社を見ますと中国企業をいくつか見ました。
 中国の資本の支えられたクアラルンプールの繁栄のように見えました。実際、どれくらい中国資本が入っているかは、わかりませんが。
 ところで、マハティール首相は、中国相手に新幹線の見直しなど、巧みな交渉を行って、大国の中国に要求を飲ませたと言われています。
 基本的にマハティール首相は反米です。そしてアメリカに限らず、大国に翻弄される気はないという姿勢です。
 そのため反米の立ち位置を上手に使いながら中国と交渉する老練な政治家とも言われています。

 繁華街のブッキビンタンに到着しました。
 以前、ここに来た際、モノレールはありましたが、地下鉄はありませんでした。しかし、今回、地下鉄の新線が出来ていましたので驚きました。

 有名な屋台街のアロー通りがあります。そこで福建麺と海南鶏飯を注文しました。マレーシアやシンガポールで進化した中華料理です。
 日本人の口に合う味付けでした。海鮮類もありましたが、値段が高いのでやめました。マレーシアの物価ですが、そんなに安くありません。ちょっと贅沢すると1500円や2000円はいきます。

 慌しいクアラルンプール散策でしたが、なんとか雰囲気を味わう事ができました。

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