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三種の神器のうち、2つは特別な模造品の話
三種の神器は、皇位継承者が受け継ぐ神物で、今年5月1日の剣璽等承継の儀で、上皇陛下から天皇陛下へ受け継がれました。
剣璽等承継の儀―令和元年5月1日(首相官邸のyoutube)
ところで三種の神器ですが、そのうち2つ(八咫鏡と草薙剣)は形代と呼ばれる物で、平たく言えば模造品になります。
誤解のないように書きますと、ただの模造品ではなく、神霊が憑依した特別な模造品です。
本物の八咫鏡は伊勢神宮、草薙剣は熱田神宮に納められています。
残りの八尺瓊勾玉は宮中で保管されています。
皇位継承に必要不可欠な三種の神器ですが、過去に紛失する事態が発生しました。壇ノ浦の戦いです。
平清盛の妻(時子)が「もはやこれまで」と言わんばかりに、8歳の安徳天皇を抱きかかえ、海に飛び込み心中しました。
その時、三種の神器も一緒に海の中へ放り込まれました。幸い八咫鏡(形代)と八尺瓊勾玉は見つかりました。
漁師を集めて網で引き上げるという方法で探したとか、箱が浮いてきたなどがあります。
壇ノ浦といえば、汐の流れの速いところだけに、見つけられた事自体、奇跡といっても過言ではありません。
しかし、草薙剣(形代)は見つかりませんでした。
そのため新しい草薙剣(形代)は伊勢神宮から献上されました。これが現在の草薙剣(形代)になります。
三種の神器を調べてみますと面白いですね。