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自衛官の階級は律令時代の四等官に由来する話。
国民を災害や外国からの脅威から守ってくれる自衛隊。自衛官の階級があります。
上から将官(将、将補)、佐官(1佐、2佐、3佐)、尉官(1尉、2尉、3尉、准尉)、曹(曹長、1曹、2曹、3曹)、士(士長、1士、2士)です。2019年9月現在
防衛省・自衛隊:自衛官の階級(防衛省のサイト)
自衛官の階級の将官、佐官、尉官、曹は律令時代の四等官(かみ、すけ、じょう、さかん)に由来します。
「かみ」は長官、「すけ」は次官といった感じで序列を表わします。
兵衛府における「かみ、すけ、じょう、さかん」に対応するのが「督、佐、尉、志」でした。
近衛府における「かみ、すけ、じょう、さかん」に対応するのが「大将、中将・少将、将監、将曹」でした。
明治になり軍隊が創設された時、律令時代の「かみ、すけ、じょう、さかん」が反映された階級ができました。
大将、中将、少将、大佐、中佐、少佐、大尉、中尉、少尉、曹長、軍曹、伍長、上等兵、一等兵、二等兵です。(年代によって階級の数や種類は異なります)
律令時代の四等官に由来します階級は、戦後、自衛隊にも引き継がれました。
写真は今年の5月、千僧駐屯地のイベントで撮影しました。