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鶉野飛行場跡で世界一の戦闘機・紫電改を見る。兵庫県加西市

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 10月6日、兵庫県加西市にあります鶉野飛行場跡へ行きました。
 戦時中に開発された世界一の性能を発揮した紫電改の復元模型が第1、第3日曜日に公開されています。

 鶉野飛行場ですが、昭和17年(1942年)に優秀なパイロットを養成するために建設され、昭和18年に完成した飛行場です。
 それと伴い姫路海軍航空隊が開設され、川西航空機(現・新明和工業株式会社)の鶉野工場もでき、戦闘機の開発・製造が進められました。この戦闘機が世界一の性能を誇った紫電改です。

 そばには資料館もありました。
 資料を読んでいきますと、特攻隊の白鷺隊(はくろたい)が結成された話、63名の尊い命を失いました。
 戦争中、政府や帝国陸海軍の中枢がバラバラで戦略が無茶苦茶だったのと対照的に、現場の指揮官や軍人が命をかけて日本を守った構図がありました。

 終戦後、鶉野飛行場にアメリカ軍がやってきて飛行場にあった紫電改にガソリンを撒いて燃やしました。他の飛行場でも同じ事が行われました。
 帝国陸海軍の戦力を恐れていたアメリカ。そのためアメリカは憎しみを込めて日本の軍事施設を徹底的に潰しました。
 そのため本物の紫電改は日本では愛媛県南宇和郡愛南町の「紫電改展示館」に展示されているものだけです。 
 しかし、加西市で復元されました紫電改は、本物と同じと当時の技術者が仰っていますので、見る価値は十分あります。
 紫電改「本物と全く一緒」当時知る技術者が思い語る(神戸新聞:2019/6/11の記事)

 川西航空機は新明和工業になりました。そして戦後は海難事故の救出用の飛行艇US-1を開発しました。その後、US-1A、US-2と進化していきました。
 飛行艇の性能としては世界一を誇ります。紫電改の技術が脈々と受け継がれていますね。

 ところで新明和工業は宝塚市に本社があります。たまに通勤の時、新明和工業の側を通りますと紫電改と飛行艇を思い浮かべます。

 加西市が鶉野飛行場跡の案内を出していますので、ご興味がおありの方はご覧くださいませ。

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