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そろばん生産日本一の小野市。兵庫県小野市の伝統産業会館
12月1日、そろばんの町、小野市を通りました。
そろばんの全国シェアーの70%が小野の「播州そろばん」と言われています。
そこで、そろばんが展示されています小野市伝統産業会館へ立ち寄りました。
そろばんを使ったお城や神輿。芸術ですね。もう1つの地場産業・金物の展示もありました。
小野市のマンホールの絵柄は、そろばんと金物です。
小野の播州そろばんですが、豊臣秀吉の三木城攻めまで遡ります。
戦火を逃れるため、大津まで逃れた住民が、すでに、そろばん生産を行っていた大津で、そろばんの技術を学び、それを故郷に持ち帰ったのが由来です。
ここで疑問が出てきます。なぜ大坂や京都ではなく大津まで逃げたのか。謎ですね。
ところで、そろばんは2世紀頃に中国で発明され、室町時代に日本に伝わったとされています。
ここでも疑問が出てきます。遣隋使、遣唐使の時代には、そろばんは日本に伝わらず、室町時代になって日本に伝わる事です。
勝手な仮説ですが、鎌倉時代まで日本では商工業が発展しておらず、複雑な計算が行われていなかった可能性が考えられます。
そろばんは10進数です。当たり前のように思えますが、古代では10進数を採用する地域と12進数(60進数)を採用する地域がありました。
東アジアは10進数でした。指が10本だから10進数を採用したと言われています。
バビロニア時代の中東やヨーロッパでは12進数(60進数)でした。1年の間に満月が12回だからと言われています。
そのため英語をはじめとしますヨーロッパ言語は、1から12までを固有の単語が存在します。
そろばんから色々な歴史が垣間見えますね。