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城下町散策。兵庫県姫路市林田
1月18日、姫路市林田を通りました際、風情ある雰囲気を感じました。
そこで散策をしましたら、旧・林田藩の城下町だと知りました。
1617年、建部長政が林田の地に1万石の大名として赴任して以来、一度も国替えがなく、徳川の世を過ごしました。
小高い丘には林田藩の陣屋跡がありました。現在、石垣もなく、記念碑があるぐらいです。
林田藩の藩校・敬業館の講道がありました。1863年の火災の後、再建された物です。江戸末期の建物です。
兵庫県で藩校が残っているのは、ここだけと知り驚きました。貴重な建物です。
大河ドラマで下級武士が藩校で学んでいる姿が出てきますが、世界的に見ましたら、ありえない事です。
当時、海外では下級武士にあたる人達は、学問をやっていませんでした。文字が読めない人達もいました。
そのため、下級武士が四書五経を読んで教養を高めているのは、世界的にみて驚きの事でした。
1万石の藩ですが藩札を発行していました。周辺の藩も藩札を発行していました。
小さいな藩でも信用があるから、藩札が通貨として成り立っていた事がわかります。もちろん紙幣を発行しすぎてインフレを起こした藩もありますが。
経済政策や金融政策はどうしていたのか、郷土の歴史をマクロ経済の視点で見ますと、興味深いことが出てくるかもしれないですね。
林田の地を初めて知りました。姫路の隠れた見所だと思いました。
1枚目は町並みの写真です。
2枚目は林田大庄屋・旧三木家です。
3枚目は林田藩陣屋跡です。
4枚目は敬業館講道です。
5枚目は林田大庄屋・旧三木家で展示されています林田藩や周辺の藩札です。