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林田大庄屋・旧三木家住宅。兵庫県姫路市林田
1月18日、姫路市林田を散策しました。この地は林田藩の城下町で、風情ある町並みを見る事ができます。
その中に林田大庄屋・旧三木家住宅がありました。江戸時代初期の建物です。
庄屋は各村の村長にあたる役職です。その庄屋を束ねるのが大庄屋になります。
代官や奉行の下で、年貢の取立て、紛争調停などを行う農民の大ボスという役職です。
元々、三木家は英賀城主(英賀も姫路市です)でしたが、1580年に豊臣秀吉の播磨攻略により英賀城が陥落し、林田の地で農家になったと言われています。
そして江戸時代は大庄屋を務めるようになりました。
建物の中を見ますとVIP用の客間がありました。藩主をはじめ藩の重臣の訪問のためでした。
大庄屋は年貢を取り立てる立場のため、農民から恨まれる役職でもありました。
そのため農民一揆が起こった際、いつでも脱出できるよう、家族が住む部屋には脱出用の仕掛けがいくつかありました。
実際に農民一揆で起こった事もあり、その時の痕跡が残っている場所もありました。
旧三木家住宅の見学。ボランティアで地元の中学生がガイドをしてくれました。
自分達が住む町の事を勉強し、自分達の町に対して誇りを持って、他の地域の人(旧三木家住宅の見学客)に伝えていく姿は、素晴らしいですね。