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金のかかる来客。神祇官町の由来。兵庫県西宮市
西宮市に神祇官町という地名があります。
神祇官は奈良時代に設立された宗教を司る役所です。
奈良時代の官庁の組織の二官八省がありました。太政官は国政を司る役所で、神祇官は宗教を司る役所です。
「○○官」ですと役人の役職を連想しそうですが、当時は役所の事を指していました。神祇官の長官にあたる役職は神祇伯でした。
なぜ西宮に神祇官町があるのか。「町名と祭りの話 ~西宮の歴史と文化~」によりますと、神祇伯は、花山天皇の孫・延信王が就任して以来、延信王の家系が世襲で就任する事になりました。
神祇伯に就任の際、廣田神社を訪問していました。ただ、廣田神社側は神祇伯を接待するのに費用がかかるため、この地の田畑にし収益で神祇伯の接待を行っていました。神祇伯の接待用の費用を賄う地から神祇官町という地名になりました。
延信王は臣籍降下した後、源の姓を賜りました。花山源氏と呼ばれています。しかし、なぜか子孫は「白川」と名乗るようになりました。
ちょっとした疑問を調べてみると面白いですね。
ところで花山天皇ですが、法皇になった後、花山法皇襲撃事件に遭いました。
この話は明日のブログで紹介いたします。