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飛鳥時代からあった海外からの疫病流入

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 連日、コロナウイルスに関する報道が続いています。
 各国でコロナウイルスが流入しないよう、水際対策を行われている報道を見ます。

 ところで、海外から疫病がもたらされる問題は、今にはじまった事ではありません。
 昨日のブログで聖武天皇の迷走ぶりを紹介しました。その原因の1つは疫病(天然痘)の流行でした。
 天然痘が流行った原因は、遣唐使が持ち帰ったからだと言われています。
 今と比べて、人の往来は極端に少ないとはいえ、当時は検査キットはないため、水際対策は不可能です。
 そして病気の治療方法もありませんでした。そのため一度、日本にウイルスが持ち込まれると、ウイルスが日本で猛威を振るう状態でした。

 聖武天皇時代の天然痘大流行は、海外から持ち込まれた病気の最初の事例ではないようです。さらに時代は欽明天皇(聖徳太子の祖父)まで遡ります。
 この時、日本に仏教が伝来し、蘇我稲目は仏教を促進しました。その後、疫病が流行しました。
 古くから神道に関わっていた物部尾輿は「日本古来の神々をないがしろにして仏教を信仰したのが原因だ」と主張。
 欽明天皇は反論できませんでした。物部尾輿は仏教弾圧を行いました。物部氏と蘇我氏の戦いの始まりです。
 蘇我稲目と物部尾輿の対立は、それぞれの息子の代まで続き、蘇我馬子が物部守屋を打ち破った事で決着がつきました。
 欽明天皇の時代、大和朝廷は朝鮮半島の百済とのつながりがありました上、朝鮮半島は中国大陸とつながりがありました。
 そのため仏教は伝来しましたが、一緒になって疫病も、もたらされた可能性があると言われています。

 飛鳥時代、奈良時代の疫病が、日本史に大きく影響しました。
 現在においてウイルスによって社会が大きな不利益を被ると困りますだけに、コロナウイルスが早い時期に収束するのを願うしかないですね。

 写真は滋賀県大津市の瀬田の唐橋です。

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