Blog

芦屋川。天井川から垣間見える土砂堆積の歴史。兵庫県芦屋市

ブログ

 3月29日、芦屋川の側を通りました。六甲山系の麓は天井川が多いです。
 天井川の形成ですが、川に流れる土砂が堆積し、周辺地帯よりも高くなる事です。
 芦屋川の場合、堆積が凄いため、JR線は川が流れる橋を架けて、その下を電車を走らせています。3枚目の写真です。
 2枚目の写真は、川が流れる橋の上です。この下にJR線が走っているところです。川の下を走るのは、何とも不思議な感じです。
 今は橋ですが、100年前はトンネルが掘られていました。芦屋川トンネル(天井川風景) (芦屋市役所のサイト)

 六甲山系は花崗岩でできています。表面は風化しているため、非常に脆い状態です。そのため大雨の時、土砂が流出しやすいです。
 それだけではありません。今でこそ六甲山系は緑豊かですが、明治初期まではハゲ山でした。
 燃料のための薪、材木伐採のため、ハゲ山だったため、土壌流出を防ぐ木々がなく、大雨が降ると、土砂災害が起こっていました。
 そのため、六甲山系の麓には天井川が多いです。明治中期になり植林が盛んに行われ、今のように緑豊かな山々になりました。

 地形を見ながら散策する。なんだかブラタモリみたいですね。

 日本最初の鉄道トンネルは、芦屋市の隣にあります神戸市の石屋川トンネルです。天井川対策のためのトンネルです。その話は別の機会にします。

Share

Category

Archive

Recent posts