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4月17日。アポロ13号の奇跡の生還の日。
1970年4月17日は、月面探索船・アポロ13号が奇跡の生還を果たした日です。映画「アポロ13号」にもなりましたですね。
Apollo 13 (1995) – Re-Entry Scene (11/11) | Movieclips(youtube)
簡単に説明しますと、月に向かう途中、液体酸素ボンベのひとつが破損し、酸素が漏れる事態に陥りました。
宇宙飛行士が呼吸するだけでなく、燃料に使う酸素が流出する事態になりました。絶体絶命の危機に陥りました。
それ以外にも次々と襲い掛かる問題に対して、宇宙飛行士だけでなく、地上スタッフが知恵を結集させて、問題を乗り越えていき、無事、帰還した感動の物語です。
日本でも小惑星・イトカワへ向かった「はやぶさ」が次々襲い掛かる問題を乗り越えながら、予定より大幅に遅れたものの、2010年6月13日に無事、帰還し、感動を生んだのは記憶に新しいですね。
ところで宇宙空間は地上では想像できない不思議な空間です。
水を宇宙空間に放つと蒸発します。地上ですと水分子は大気圧によって押さえつけられています。熱を与える事で、水分子運動を激しくして、拡散させます。それが蒸発です。富士山の頂上ですと気圧が低いため、88度で沸騰します。
宇宙ですと気圧がないため、水分子は一気に拡散してしまいます。
宇宙空間は空気圧がないため、空気抵抗もありません。ちょっとした力で推進力を得る事ができます。
「はやぶさ」のエンジンの出力は、そよ風程度です。しかし、そよ風の強さでも、空気抵抗がない宇宙空間では推進力になります。
ただ、ボイジャー1号、2号のように、遥か彼方へ向かう際、推進力が小さいと、速度が上がりません。
その場合は、ちょっとだけ惑星の運動量をもらう方法をとっています。スイングバイという技術です。
地上から宇宙空間と呼ばれる所までは100Kmです。意外と近いです。でも、そこまで人類が達するには、乗り越えないといけない壁が山積みです。
でも、生きている間に、宇宙旅行をして、無重力を体験してみたいですね。