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朱雀院跡。京都市右京区
2018年8月、京都を散策しました時でした。ネタがないのでお蔵入りしていた物を出しました。
阪急・四条大宮駅から四条通りを西へ歩きますと朱雀院跡の看板を見つけました。
院とは上皇が住まわれた場所で、当時、朱雀院は朱雀大路(幅80mの道路)に面した場所にありました。
朱雀院跡は嵯峨天皇の時代に建設され、当初は嵯峨天皇の后の御所でしたが、宇多天皇の時代から院として活用されるようになりました。
宇多上皇、醍醐上皇、朱雀上皇が院として使っていました。村上天皇の時代に火災に遭い、再建されたものの、使われなくなりました。
今の京都の碁盤目の区画ですが、平安京ができた当時の面影は、ほとんど見る事ができません。
平安京の中央を南北に走る朱雀大路は、千本通りという名前になり、狭くなった上、四条より南では朱雀大路の跡地には建物が立ち並んでいて、大通りだった面影は全くありません。
平安京が建設された頃の大きな区画も使い物にならないため、細かい区画ができました。豊臣秀吉が京都大改造の時に区画整理を行ったためです。
京都市内は有名な寺院も多いため、観光する場合、有名寺院などに目が向きがちですが、ガイドブックに載らない跡地にも、京都の歴史を感じる場所があります。
早くコロナウイルスが収束して、気軽に京都の町並みを散策できる日が来るのを願うばかりです。