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梅雨に備えて準備する琵琶湖の水位調整。瀬田川の洗堰
5月23日、滋賀県大津市へ行きました。瀬田川の洗堰で全門を開門し、大量の水を放出していました。
梅雨の準備かと思いました。琵琶湖の水位を知らせる電光掲示板がありました。23日時点で水位は17cmでした。
梅雨や台風の時期は、大雨に備えて、琵琶湖の水位をマイナス20cmまで下げます。
管理所の仕事 琵琶湖水位のコントロール - 水資源機構 琵琶湖開発総合管理所
今の所、1日2cmの具合で水を抜いています。26日に水位を確認しましたら11cmでした。3日で6cmです。
リアルタイム10分水位一覧表
ここで琵琶湖の水位の調整の難しさを感じます。
2週間、3週間後の天気は予測できません。一気に水を抜いたものの、運悪くカラ梅雨の上、夏場に日照りが続きますと、水不足に陥ります。
その一方で、日照りを恐れて、水を抜かないままにしておいたがために、連日連夜、激しい雨が降りますと、放出が間に合いません。
2018年7月の大雨の時、マイナス20cmだった琵琶湖の水位が、77cmに達しました。避難勧告がでます80cmまでギリギリの所までいきました。
下流での洪水を防ぐために、大雨の時は、洗堰は閉門して琵琶湖に水をためますが、それが限界に近づいたという異常事態でした。
しかし、下手に放出すると、桂川、宇治川、木津川の合流地点で大洪水が起こるため、ギリギリまで琵琶湖の水を放水しませんでした。
幸い雨がやんだお陰で、事なきおえました。
そういう事を知りますと、治水の大変さを感じますね。