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そろばん発祥の地。滋賀県大津市
5月23日、大津市へ行きました。三井寺の観音堂の近くにあります展望台に所へいきましたら、大津そろばんの記念碑がありました。
そろばんは、兵庫県小野市の播州そろばんが有名ですが、播州そろばんがあるのは、大津のそろばんのお陰です。
豊臣秀吉の三木城攻めの時、大津に逃げた人達が、そろばんの製造法を学び、帰郷した後、そろばんの製造を始めました。
播州そろばんの歴史(小野市伝統産業会館)
ただ、大津そろばんの歴史を見ますと、食い違う点があります。
江戸時代初期の1612年、片岡庄兵衛が長崎奉行に随行し、長崎で明国のそろばんを見ました。
そろばんの使用法を習い、そして、そろばんを持ち帰り、日本に合うように改良し、
片岡庄兵衛は、幕府より「御本丸勘定所御用調進」を命ぜられ、そろばん製造の家元になり、大津でそろばんの製造がはじまりました。
忽然と消えた大津そろばんの謎を探る。(三井寺のサイト)
三木城攻めは1578年です。江戸時代以前、大津ではそろばんを製造していたという話になります。
歴史の前後が逆になっていますが、播州そろばんがありますのは、大津そろばんのお陰である事には間違いありませんので、ここは細かい突っ込みを入れることせず、大津そろばんが日本のそろばん発祥の地と書いて、丸く収めます。
そして新たな疑問が出てきました。
平安時代後期に平清盛が日宋貿易を開始し、大量の宋銭が入ってきました。貨幣経済が活発になりました。
その頃から、そろばん製造が始まるまで、どうやって商人はお金の計算を行っていたのか気になります。
戦国時代、堺の商人はどうやって計算していたのか。その辺りの歴史も探っていくと面白そうですね。