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インド独立の父・ガンジーは差別主義者だった?

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 アメリカで警官の暴行によってフロイド氏が亡くなった事が発端で、世界各地で人種差別反対運動が起こっています。

 そんな中、意外な記事を発見しました。
 ガーナで撤去された「差別主義者」マハトマ・ガンジーの像(ニューズウィーク:2018年12月22日の記事)

 日本では、ガンジーはインド独立のため無抵抗運動を行い、イギリス支配からインド独立を導いた偉人とされています。
 そしてカーストの最下層の不可触民と呼ばれる子供達と一緒に食事をして、差別撤廃する人という印象で伝えられています。

 しかしガーナではガンジーは差別主義者とされていますので、あまりの意外さに驚きました。

 そこでガンジーについて調べてみました。
 ガンジーは、19世紀後半から20世紀前半にかけて、イギリス領南アフリカ連邦(現在の南アフリカ共和国)で弁護士活動を行っていました。
 白人による差別からインド系移民を守るために戦っていました。ガンジーは、白人に対して「インド人は黒人と違って優れている」と言わんばかりに主張していました。その際、黒人の蔑称「kaffir」を使ったのは1度や2度ではないと言われています。

 ガンジーに関する研究もあるようで、論文検索しますと、以下の論文が出てきました。
 ガンディーは民族的偏見の持ち主だったか–屈辱的体験と覚醒(NII学術情報ナビゲータ)

 ガンジーが差別意識があって「kaffir」を使ったのか、誤用として使ったのかは、本人に聞かない限りわかりません。
 ただ、黒人に対して差別用語を使っていた事実からしますと、ガーナの人達が怒るの当然ですね。

 あとガンジーはカーストの最下層の不可触民に対して同情的な立場をとっていました。しかしカースト制度に対しては肯定的な立場をとっていました。
 そのためガンジーは差別撤廃者ではなく、差別主義者という見方があります。

 インド独立の父。白人と戦ってインド独立に導いた偉大な側面がある一方で、別の側面もあったのには驚きました。

 偉人とされている人物の場合、不都合な真実は隠される場合があります。
 アメリカ大統領だったリンカーンは、あたかも人道主義者のような扱いですが、実は強烈な差別主義者でした上、アメリカ先住民を弾圧しました。
 シュバイツァーもアフリカ人を見下して「白人がアフリカ人を導いてやる」という上から目線での活動でした。
 偉人をコキ降ろす気はありませんが、別の側面を見る事で、脚色がない形での、その人物の等身大の姿が垣間見えてきますね。

 写真は以前、インド旅行した時に撮影しました。

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