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ミャンマーのお寺の話

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 昨日のブログに引き続き、2015年9月のシルバーウィークの時にミャンマーへ行きました話を書きます。

 ミャンマーの人口の9割は仏教徒と言われています。そのため街中には大小の様々な仏教寺院を見る事があります。
 ヤンゴン市内にありますシュエダゴン・パゴダは有名です。夜のライトアップも綺麗でした。
 電飾を使って後光を表現する発想は、日本にはありませんので新鮮でした。

 日本でお寺といいますと、葬式や法事のために行く場所でしたり、文化財を保有している所でしたら、文化財見学をする場所になっています。
 そして仏さんを祀る場所、修行の場として、敷居が高い感じがあります。

 しかし、ミャンマーでは、お寺は神聖な場所と同時に、地域のコミュニティーの場であり、憩いの場でもあります。
 大きな寺院へ行きますと、家族づれが弁当を食べていたり、カップルがデートする場所でした。日本では考えにくいですね。

 郊外のお寺ですと、子供達が普通にお寺に出入りして、お寺で遊んでいます。
 日本で子供がお寺で鬼ごっこをしたり、かくれんぼで、仏像の後ろに隠れたりしますと、お坊さんに怒られそうですが、ミャンマーではお寺で子供達が遊んでいて、仏像の後ろに隠れたりしています。

 お寺の境内には普通に犬が寝転がっていたりしますし、仏さんの前でも平気で寝転がっています。
 その一方で日本のお寺では犬の入場を禁止している所が多いです。

 日本人が考えています神聖さと、ミャンマー人が考えています神聖さの違いを感じました。
 日本の場合、仏教が日常生活にあまり根付いていないため、厳かで近寄りがたい物を神聖さと考えている一方で、ミャンマーでは仏教は日常生活と密着しているため、身近な存在の違いはあると考えられます。文化の違いですので、優劣をつける事はできません。

 ところで仏教はインドから日本に伝来する途中、中国で儒教の影響をかなり受けています。
 儒教の影響を受けた仏教が日本に入ってきました。本来の仏教にはないものが、日本の仏教にはあります。
 位牌は儒教です。喪に服したり、一回忌や三回忌も儒教です。他にも色々あります。
 
 日本独特かもしれませんが僧兵の存在です。仏教は殺生禁止ですが、平安時代後期から戦国時代にかけて、比叡山延暦寺が武装して僧兵ができ、各地で強訴(神仏を使った恫喝)を行ったり、石山本願寺の僧兵と織田信長が戦ったりと、権益争いのため、殺生を行うという、矛盾した事をしていました。
 武田信玄、上杉謙信をはじめとする出家した戦国武将がいました。戦闘をしていましたので、まさに矛盾ですね。
 
 ミャンマーの仏教寺院を散策する事で、日本の仏教との違いを感じる事ができました。

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