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京都・西陣が空襲された日。1945年6月26日。

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 1945年6月26日は、京都の西陣が米軍による空襲に遭った日です。
 よく京都や奈良は文化財があったため、アメリカは空襲を行わなかったといわれていますが、実際には、京都西陣は空襲の被害にあっています。
 西陣の空襲だけでなく、何度も京都市内は空襲の被害を受けています。奈良県も空襲の被害を受けています。

 西陣の一角に、西陣空襲被爆地の展示があります。
 説明書きには「死傷者は106人、罹災者は850人、被害家屋は297戸だが、実際には、それを上回る被害を受けている」と書いていました。
 空襲だけでなく、原爆投下の候補の中に、京都も入っていました。

 ところで京都・奈良は文化財があったから空襲がなかったという都市伝説が生まれたのか。
 一説にはウォーナー伝説と言われています。岡倉天心に従事し、日本美術を学んだアメリカ人のウォーナーが、京都と奈良は空襲しないようにと進言したという話です。真相はわかりません。ただ、京都や奈良も空襲の被害を受けているという事実は変わりません。

 私事で恐縮ですが、小学校か中学校の時に「京都や奈良は文化財があったため、アメリカは空襲を行わなかった」と教えられました。
 長年、それを鵜呑みにしていましたが、西陣で空襲があった事を知り、騙されたと思いました。
 当時、先生がウソを言ったのか、それとも先生も騙されていたのかは、今となってはわかりません。
 ただ、物事を、一度信じてしまいますと、その後は疑いを持たなくなる事を痛感しました。

 写真は2019年3月に西陣を散策した時に撮影しました。

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