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アメリカ人だけど大統領選挙に参加できない。グアムの人達の話

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 11月3日はアメリカ大統領選挙でした。
 誰が大統領になるかで今後の日米関係や国際情勢が変わってきます。難しい事は専門家に任せまして、最近知りました意外な話を紹介いたします。

 グアムはアメリカです。日本から一番近い上、日本との時差は1時間の場所にあります。
 グアムの人達には、大統領を選ぶための選挙権がありません。アメリカ人なのに大統領を選ぶ権利がありません。不思議な感じですね。
 そのため今回の選挙もグアムの人達は蚊帳の外に置かれていました。その話を知りました時は驚きました。
 グアムですが、アメリカ50州のうち、どの州にも属していません。準州と呼ばれる行政区分です。

 ところでアメリカは、複数の国が集まってできた連邦国家です。連邦は「邦(国)が連なる」という意味です。
 アメリカ合衆国という日本語訳は、国を「州」と訳していますので、わかりにくいですが、アメリカ合衆国の英語表記は「United States of America」で、「State」は主権を持つ国家です。
 主権国家の集合体がアメリカ合衆国で、対外的な窓口や、アメリカ国内の横断的な行政を行ったりするのが連邦政府です。連邦議会は、各国(各州)の代表が議論する場です。
 各州は主権国家です。そのため州ごとに独自の憲法、独自の法律、独自の政府(州政府)があります。
 国の上に国があるという、日本人の感覚ではわかりにくい構造ですね。

 ただ、30年前までありましたソ連は、正式名称はソビエト社会主義共和国連邦でした。
 15の共和国が集まって、1つの国を形成していました。1991年末にソ連崩壊。15国がソ連の枠組みから外れ、独立国家として新たな道を進みました。

 さて、グアムは準州です。準州は主権国家(state)ではないという考えから、各州で認められています権利が制限されています。
 大統領選挙権がないだけでなく、準州からは下院・上院でも人を送り込む事ができません。
 グアムの場合、下院にはオブザーバーとして1人送り込む事ができますが、議決権はありません。
 法律の面に関しては、調べてみましたが、わかりませんでした。

 この辺りの歴史や制度を調べていきますと、興味深いことが見えてくるかもしれません。
 今はコロナで海外旅行はできませんが、リゾートでグアムへ行かれます際は、グアムの歴史などを調べてみると、より楽しい旅になるかもしれないですね。

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