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麻雀の「イー、リャン、サン、スー」の「リャン」と漢字の「両」の話。

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 麻雀牌を数える時、中国語風に「イー、リャン、サン、スー」と数えます。
 リャンを漢字で書きますと「两」になります。

 中国語は、単に数を数えたり、数字を言う場合は、「二」(アール)を使いますが、個数を数えたりする場合は「两」を使います。
 「2個」ですと「两個」と表記します。「2台」ですと「两台」です。
 日本では、麻雀で数を数える時も「リャン」を使います。理由はわかりませんが、使い分けがするのが大変だったかもしれないですね。

 ところで「两」という漢字ですが、「両」と同じ漢字です。漢和辞典に「两」は「両」の俗字と記載されています。

 「両」という漢字。両手、両方、両足など単語があります通り、「2つ」という意味を持っています。
 日常使われています単語の意味から「対になった2つ」の意味合いを感じますが、漢和辞典には「対」の意味合いは書かれていません。
 「2つ」という意味となっています。

 「両」という漢字は、秤の象形文字でした。重りと計りたい物の両者です。
 そこから派生して2個という意味や、数量の意味、お金の単位になりました。

 お金の単位ですと、千両といった感じで、江戸時代の小判などがありますね。
 中国では重さの単位で使われています。日清戦争後、清が日本に支払った賠償金は銀二億両でした。銀の重さが二億両という意味です。
 日本史や世界史で日清戦争の賠償金が銀二億両と習ってもピンと来ないですが、信用できる形として銀で支払いになった事、重さの単位が「両」だった事。
 そして「両」は、元々は秤の意味だった事をつなげてみますと、覚えやすくなりますね。

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